キュルダール蒸留装置
事前に別装置で、試料中のたんぱく質やアミノ酸を硫酸で分解します。このとき試料に含まれる
全窒素は硫酸アンモニウムに変化します。
キュルダール蒸留装置は、得られた試料をカセイソーダ水と共に加熱し、発生するアンモニアを
過剰の硫酸水溶液に吸収させて、発生したアンモニア量を測定するための装置です。
この方法の欠点は、有機窒素及び硝酸系窒素もアンモニアとして検出してしまうことです。
〈 測定法 〉
1) 左側フラスコ6に処理済試料と苛性ソーダ水を仕込み加熱します。
2) 右側三角フラスコ7には過剰の規定濃度の硫酸を一定量仕込んでおきます。
3) 左側フラスコ6から発生したアンモニアガスは、硫酸水に吸収されてアンモニア相当量だけ硫酸アンモニウムに変化しま す。
4) 三角フラスコ7を取り外して、指示薬を添加して規定の苛性ソーダで滴定し、残存する硫酸量から逆算してアンモニア量 を計算します。