ディーンスターク装置
この装置は水抜き装置としてがメインですが、水蒸気蒸留装置としても使用できます。
水抜き装置としては試料中の水分を測定したり、または、エステル化反応などのよう
に生成してくる水を測定する装置です。いずれの場合も共沸用溶剤を使用します。
1. ディーンスターク装置の右下に試料用フラスコまたは反応フラスコ、上部には冷却器を取付けます。
2. フラスコ内に試料または原料と、水と共沸する疎水性溶剤(例えばトルエン)を仕込み、加熱・攪拌します。
3. 含有する水、または生成してくる水は溶剤と共に蒸発し、上部に取付けた冷却器で凝縮して液化します。
4. 液は測定受器に落下して、水は沈降し溶剤はオーバーフローしてフラスコに戻ります。
沈降した水量は目盛を読んで測定します。
※水抜き装置の欠点は、エタノールなどのように水と共沸する水溶性物質があると、
水に溶解するために水量がわからない、しかも水溶性物質のロスになることです。
