ケテンランプの装置
アセトンからケテンガスを発生させる装置です。
ケテンガス発生操作法
フラスコ10にアセトンを適量仕込み、アセトンを加熱還流させて、アセトン蒸気で反応管56から空気を完全に追出します。
約5分後にニクロム線56を加熱し、線が小豆色になると(700~750℃)、ケテンガスが発生し、ガス出口48からエチレン、
一酸化炭素、メタンガスとともにケテンガスが得られます。
この温度以上にすると黒煙が発生するので、温度を注意深く保つ必要があります。ケテンガスは沸点-56℃の猛毒の気体
なので、フード中で取扱う必要があります。
有機合成反応において、一般的にケテンガスはアセチル化剤として使用されます。
例えば、ケテンは酢酸またはアルコールと反応させると、無水酢酸、酢酸エステルが合成できます。
