目的
化学反応に使用する溶剤類は、水と共沸するものが多く、この場合には蒸留操作のみによって完全に脱水するのは不可能です。
水のみを選択的に透過させる膜を利用した膜分離操作を組合わせることによって完全脱水が可能となります。
桐山製作所ではこの目的を達成するため、蒸留と膜分離を合体させたカラス製の蒸留&膜分離装置を開発し市販しています。
今回は、共沸はしないけれど高濃度になると脱水が困難になるアセトンについて、本装置の効果を確認するため実験を行ないました。
実験データ
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実験結果
1. 純度3wt%のアセトン水溶液から純度99.9wt%のアセトンが収率90.5%で得られた。
2.全回収液からのアセトン収率は93.3%であった。
3.膜透過水量は6.1g(アセトン純度=45wt%、収率=1.8%)であった。