目的
互いに沸点が近接したアルコール基を有する化合物と、非アルコール化合物が混在しているとき、アルコールを高沸点のホウ酸エステルとすることによって他の成分から分離する方法について検討した。
原理図
実験法
- アルコールとホウ酸からゼオライト膜を利用して水抜き反応を行い、ホウ酸エステルとする。
- 非アルコール成分を簡単な蒸留装置、例えばクライゼン蒸留装置などを利用して留去する。
- 釜残のエステル化物に水を投入して加水分解し、アルコールに戻す。
- アルコールを水とともに蒸留する。
実験結果
考察
- 沸点差が1~2℃の二成分が簡単な装置で比較的容易に分離できました。
- もう少し丁寧に非アルコール化合物を蒸留すれば、ほぼ完全に分離可能と思われます。
- エステルをアルコールに戻してから蒸留すると、水が同伴されてくる問題点があります。
- 引き続き、本装置を使用して脱水する方法もあります。