溶剤類の蒸留&膜分離による脱水[6](酢酸エチル)

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目的

化学反応に使用する溶剤類は、水と共沸するものが多く、この場合には蒸留操作のみによって完全に脱水するのは不可能です。
水のみを選択的に透過させる膜を利用した膜分離操作を組合わせることによって完全脱水が可能となります。
桐山製作所ではこの目的を達成するため、蒸留と膜分離を合体させたカラス製の蒸留&膜分離装置を開発し市販しています。
今回は、水8.5wt%と共沸する酢酸エチルについて、本装置の効果を確認するための実験を行ないました。

実験データ


 [註]  仕込み原料;酢酸エチル水溶液5,000g(純度3wt%、酢酸エチル純量150g)
   カラム; 内径55mmΦ×700mmH、分縮器付、 釜フラスコ; 容量10L
      分離膜; ゼオライト4A(三井造船株式会社製) 内径12mmφ×長さ800mmH×2本、
        保温熱媒温度120℃、パイプ内圧力5mmHg
<グラフ表示>

<参考物性値>

実験結果

   1.   純度3wt%の酢酸エチル水溶液から純度99.9wt%の酢酸エチルが収率92.0%で得られた。
 2.全回収液からの酢酸エチル収率は94.9%であった。 
 3.膜透過水量は21.4g(酢酸エチル純度=11.2wt%、収率=1.6%)であった。

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