目的
今回は、スパイラル型SUSネットを充填密度0.60g/ccとなるように充填し、塔径60mmΦと少し大きめの蒸留充填塔を使用して、フラスコ加熱電圧(焚き上げ量)を段階的に上げて、理論段数、HETP(mm/段)及び圧力損失の関係を測定して、グラフにまとめた。
実験結果
<実験データ>
<結果のグラフ化>
<装置仕様>
充填塔; 内径20mmΦ,25mmΦ、 充填高H=100mm,250mm,500mm、
充填物; SUSネットスパイラル型、充填密度=0.60g/cc
蒸留フラスコ; 容量1L、桐山製モノヒート350W/100Vにて加熱
実験結果の考察
- 塔内気液平衡の達成のために、全還流が始まってから3時間以上還流を行なった。
- HETP(一理論段数当たりの所要高さ)は25〜27mm/段であった。
- 塔高600mmの場合、塔の圧力損失は水柱で5〜10mmH2Oであった。平均すると10mm/段程度であった。従来の充填物に比べてフラッディングが起こりにくい。