水抜き反応(3) アルコール倍率

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目的

今回は、カプリル酸(オクタン酸)とエタノールのエステル化反応において、アンバーリスト-15触媒の濃度を一定にして、酸に対するアルコール倍率を変化させた場合に反応速度がどのように変化するかを調べた。

水抜き反応装置実験法

実験法は前回と同様とした。
反応は4回行い、カプリル酸に対するアルコール倍率Mはそれぞれ5、10、29、59mol 倍とした。
なお、触媒使用量は3g, 触媒濃度はほぼ0.033g/mlと一定にした。
反応時間と転化率の関係を測定してグラフで示した。
使用した触媒はいずれも、反応後にデカントして液のみを除去したあと、触媒をエタノールにて5〜6回洗浄、デカントを繰返した再生品を使用した。

測定結果

反応時間と転化率について生データを得て下記グラフを作成した。

生データ


<図1>経過時間と転化率の関係


<図2>仕込み条件と濃度



測定結果の考察

触媒濃度が一定の場合、カプリル酸に対するエタノール倍率を変えても反応時間と転化率の関係は変わらない。(図1参照)
エステル化反応の速度は、前回のデータに示したように固体酸触媒の濃度に大きく影響する。

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