SAFEによる分析(4)

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目的

今回は、SAFEを使用して焙煎後のコーヒー粉末を「水出し」、及び「熱水出し」したあと、エーテル抽出し、成分と香りの差を比較した。
成分についてはSAFE蒸発液のガスクロ分析をおこなった。
コーヒー粉末

SAFE操作法

操作法;    左上方のサーバーから原料液をゆっくり供給する。
        左下方のフラスコ及び装置全体は30℃程度の温水で 加熱しておく。
        右下のフラスコ及び右上の冷却ポットは液体窒素で冷却しておく。
        冷却ポットの上方ノズルから系内を減圧にしておく。
        今回は、0.5mmHg程度の減圧で行った。
        左下フラスコには残渣液が、右下フラスコには蒸発濃縮液(蒸発部)が得られる。
 原料液の作成;今回使用したSAFE原料は下記2種類である。
① 水出しエーテル抽出液、及び抽残液。② 熱水出しエーテル抽出液、及び抽残液。

実験結果

SAFE処理後に得られた液、およびガスクロチャートを下記に示す。

<SAFE処理で得られた蒸発部濃縮液の写真>
左「水出し」と 右「熱水出し」


<ガスクロチャート>
「水出し」抽出水そのもの

「水出し」SAFE蒸発液濃縮物 

「熱水出し] SAFE蒸発液濃縮物

実験結果の考察

1.「水出し」抽出水とSAFE処理後の蒸発濃縮物のガスクロチャート上の違いは、「水出し」水溶液ではチャート後半のピーク群が大きく強い。
    これらのピーク群は、高沸点かつ水溶性の成分と思われる。
  エーテル抽出・SAFE処理後では、ピーク群は前半に集中している。
  これはSAFE処理によって、低沸点成分が濃縮されたことを意味している。
2. SAFE処理後の蒸発部のガスクロチャートの違いは、Cピークの大きさである。
     Cピークは「水出し」「熱水出し」いずれにもみられるが、「熱水出し」ではCピークがはっきり大きくなっていることがわかる。
     Cピークは加熱によってプリカーサーから生成すると考えられる。
 3. SAFE処理後の、味、香りについては、「水出し」はどちらかと言えば、 酸味臭が強く、「熱水出し」は焦げ臭、香ばしさが強く感じられる。


 

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