溶剤類の蒸留&膜分離による脱水[2](イソプロピルアルコール,IPA)

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目的

化学反応に使用する溶剤類は、水と共沸するものが多く、この場合には蒸留操作のみによって完全に脱水するのは不可能です。水のみを選択的に透過させる膜を利用した膜分離操作を組合わせることによって完全脱水が可能となります。桐山製作所ではこの目的を達成するため、蒸留と膜分離を合体させたカラス製の蒸留&膜分離装置を開発し市販しています。今回は、水12wt%と共沸するイソプロピルアルコールについて、本装置の効果を確認するための実験を行ないました。

実験データ


 [註]  仕込み原料;イソプロピルアルコール水溶液5,000g(純度3wt%、IPA純量150g)
        カラム;    内径55mmΦ×700mmH、分縮器付、 釜フラスコ; 容量10L
        分離膜;    ゼオライト4A(三井造船株式会社製) 内径12mmφ×長さ800mmH×2本、
        保温熱媒温度120℃、パイプ内圧力5mmHg
<グラフ表示>

<参考物性値>

実験結果

   1.  純度3wt%のイソプロピルアルコール水溶液から純度99.8wt%のIPAが収率96.5%で得られた。
 2.全回収液からのIPA収率は100%であった。   
 3.膜透過水量は30.5g(IPA純度=13wt%、収率=2.6%)であった。

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