HOME > 桐山研究室第51-55回第52回 SAFEによる分析(2)

 

 <連載第52回>

SAFE(Solvent  Assisted Flavor Evaporator、溶剤支援フレーバー蒸発装置)による分析(2)              

目的

       第40回ではSAFEを使用してゲラニオールジエチルエーテル液からの

       ゲラニオールの回収について報告した。

      今回は食品中の味と香り成分の分離とガスクロチャート採取を目的に、

             天然物からの抽出液を原料に、代表としてレモン果皮と長ネギを用いた。

 

SAFEの装置写真と実験法

     装置の写真は、こちらをクリックして下さい。
       操作法;
     左上方のサーバーから原料液をゆっくり供給する。左下方のフラスコ及び装置全体は
     30℃程度の温水で 加熱しておく。右下のフラスコ及び右上の冷却ポットは液体窒素

     で冷却しておく。冷却ポットの上方ノズルから系内を減圧にしておく。

     今回は、0.5mmHg程度の減圧で行った。

     左下フラスコには残渣液が、右下フラスコには蒸発濃縮液(蒸発部)が得られる。

       原料液の作成;

     今回使用した原料は下記5種類である。

         ①レモン果皮 ②長ネギ 

                 試料をハサミでチップ状にし、ジエチルエーテル中に投入した。

      スパテルを使用して試料を押し潰した。1時間程度放置して、含有成分を

       エーテル中に抽出し、加圧濾過して原料液を得た。

 

実験結果

    得られた抽出水のガスクロチャートを下記に示す。(チャートをクリックすれば拡大されます)

 

        〈図1〉レモン果皮原料液                 <図2> レモン果皮 蒸発部  

          No52Lemon-KahiGenryo.jpg       No52Lemon-KahiDist.jpg

 

                <図3>長ネギ原料         <図4>長ネギ蒸発部

             No52NaganegiGenryo.jpg   No52NaganegiDist.jpg
    

実験結果の考察

          1.   レモン果皮、長ネギいずれの場合も、ガスクロチャート上は、原料液と

              蒸発部の組成には違いが見られる。

            レモン果皮では、蒸発部は重質成分(チャートの遅い成分)が少なくなっている。

                長ネギでは、原料と蒸発部には大差がなかった。(最後のピークはコンタミ?)
            

        2. 原料液作成では、試料に水を加えてミキサーで粉砕し、エーテル抽出しようとしたが、

            エマルジョン化して、エーテル層が分離できなかった。

   

    

     

 

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